FXにおいては勝つことや負けることよりも、リスクヘッジを行うことが重要であるとよく言われます。初心者だと「リスクヘッジをしたところで利益に繋がるわけではないのだから必要はない」と考えてしまうことが多いのですが、これは極めて危険な考えであるとして覚えておかなくてはなりません。ではどうしてリスクヘッジを考えないことが危険なのかというと、端的に言ってしまえば「損失が大きくなって止められなくなるから」です。FXにおけるリスクヘッジの代表例としては損切りがあります。
例えば自分が100.000円で持った買いポジションが下落した時に備えて99.700円で逆指値注文を行うなどのことが、この損切りに該当する判断でしょう。もしこの逆指値注文が履行されてしまったのであれば、自分は1通貨単位当たり0.300円の損失を被ることになります。しかしここで本当に考えなくてはならないのが「損失が0.300円で済んだ」ということです。仮にこの逆指値注文をしていない状態で相場が下がり続け、95.000円まで下落してしまったとなると、自分は1通貨単位あたり5.000円という大きな損失を出してしまいます。
仮に1万通貨単位を保有していたのであれば5万円の損失となりますし、10万通貨単位があれば50万円です。ですからこのケースでは「損失が0.300円で済んだ」として考えるのが重要なのです。FXにおいてはこういったリスクヘッジを行っていないと、万が一の際に凄まじい損失を出してしまいます。最悪の場合は証拠金不足で追証が発生することもあり得ますから、FXを行う際には常にリスクヘッジのことを意識するようにしましょう。